2010年01月29日

検察審査会初の判断、検察起訴に大きな一石 明石歩道橋事故(産経新聞)

 明石市の花火大会事故で、神戸第2検察審査会は事故当時の明石署副署長について起訴相当と判断した。この結果、元副署長は強制的に起訴され、法廷で刑事責任の有無が審理されることになる。

 「公益の代表者」とされる検察官は、無罪となった場合に起訴された被告の人権侵害が甚大であることを踏まえ、有罪判決を得られる確証を持ち得ない状況での起訴に慎重になる側面があった。しかし、審査会は議決文の冒頭で、検察官の立場に理解を示しながらも、「有罪か無罪か」という従来の検察の立場ではなく、「市民感覚の視点から、公開の裁判で本件の事実関係および責任の所在を明らかに」する立場に立ったと明言している。刑事事件を審理する法廷のあり方にまでかかわるスタンスの違いともいえる。

 戦前の旧刑事訴訟法の時代から、公訴権を独占してきた検察官。裁判員制度の導入とともに公判での立証活動は「精密司法」から「核心司法」へと大きな変化を迫られたが、今回の議決は、市民の司法参加が起訴のありようにも一石を投じたといえるだろう。

 そのうえで、審査会は元副署長の過失の有無について検討。事故当日の対応だけでなく、元副署長も関与した警備計画の策定の段階にまでさかのぼり、過失はあったと結論づけた。事故の原因を現場の警備責任者だった当時の明石署地域官らが対応を誤ったことだと判断し、副署長の起訴を見送ってきた神戸地検の訴因の構成を「理解できない」とまで断じている。

 だが、審査会の判断だけが突出しているわけではない。署幹部の責任については、地域官らを有罪とした平成19年4月の大阪高裁判決も「刑事責任が不問に付されているのは正義に反する」と言及。遺族らによる損害賠償請求訴訟の判決でも触れられており、結果的に神戸地検の判断だけが“浮いた”格好だ。

 しかし、地検が4度、不起訴としただけに、強制起訴後の公判は、検察官役となる弁護士が立証に苦心することも予想される。強制起訴初となる公判だけに行方が注目を集めそうだ。(神戸総局 塩塚夢)

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2010年01月28日

今滝さん、行方不明直前はタクシーを連日利用 神戸の女性講師不明事件(産経新聞)

 京都府綾部市の山中で神戸市中央区の語学学校アルバイト講師、今滝愛さん(33)とみられる遺体が見つかった事件で、今滝さんが行方不明になる直前、ほぼ連日タクシーを利用していたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。死体遺棄容疑で逮捕状が出ている無職の男(37)と携帯電話での通話が始まった時期と一致しており、兵庫県警葺合署捜査本部は、今滝さんが男らと交友関係を深める中で、トラブルに巻き込まれたとみている。

 また、遺体の状態が悪く、司法解剖で死因は特定されなかった。

 捜査関係者によると、今滝さんの携帯電話を調べたところ、行方不明になる約2カ月前の平成20年9月から、無職の男との通話が確認された。

 ちょうどこの頃から、今滝さんは連日のようにタクシーを利用。自宅から神戸・三宮駅や新神戸駅など近距離だけでなく、深夜から未明にかけて、大阪市内から自宅までの長距離利用も多数あったという。

 遺体の遺棄を無職の男ら2人に指示し、殺害に関与したとみられる中国籍の男(41)は当時、大阪市内に居住していた。捜索願が出された前日の20年10月30日未明にも、今滝さんがタクシーを長距離利用していた。

 今滝さんは中国出身で、14年に来日して日本人男性と結婚し、19年に帰化している。

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2010年01月26日

<原口総務相>「関係者によると」発言…介入意図はない(毎日新聞)

 原口一博総務相は22日の閣議後会見で、小沢一郎民主党幹事長の秘書らによる政治資金規正法違反容疑報道に絡んで、メディアが取材源を「関係者によると」と表現していることに対し「(検察、被疑者どちらの関係者かを)明確にしなければ、電波という公共のものを使ってやるにしては不適だ」と述べた発言について、「誤解を受けるような発言は避けないといけない」としながらも、「(不適切という気は)まったくない」と述べた。

 原口総務相は「取材源をオープンにしなければと言う気もないし、マスコミに介入する気も全くない」と改めて釈明。今度は「検察のリークを『検察(によると)』と書くと(検察側が記者に)『出ていけ』とするのはだめだと申し上げている。感謝されこそすれ非難されることはない」と、自身がメディアを保護しているかのように述べた。

 これに対し記者から真意を問われると、「『感謝されこそすれ』は傲慢(ごうまん)だった」と撤回した。【望月麻紀】

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